離婚後の生活で50代男性に必要な費用や心がけるポイントは?
公開:2025/03/29 更新:2025/03/29
50代で妻と離婚し、この先の生活をどう過ごしていいのか不安を抱く方も多いでしょう。家事や金銭面など、生活面全般を妻に一任していた方には、頭を悩ませる部分もあるのではないでしょうか。
離婚後の生活を過ごしていくなかで、実際にどれくらい費用がかかり、どのような点に気をつけていけばいいのか再度確認していきたいところです。
本記事では、離婚後の50代の男性が必要な費用や、生活するうえで心がけるポイントについて解説します。
50代男性の離婚率は?
2024年度に行われた国立社会保障・人口問題研究所の調査結果によると、2022年の50~54歳の離婚率は2.94%と発表されています。下記の表をみてみましょう。
参照:2024年度人口統計資料
25歳~49歳までの離婚率に比べるとそこまで高くはありません。しかし、55歳以上でも2.12%と2割台の数字を出していることにより、50代の離婚が決して珍しいものではないとわかります。
また、50~54歳の1990年の離婚率が1.59%だったのに対し、2000年には3.36%と急激に増え、2010年には3.71%と最高の離婚率を出しています。
参照:2024年度人口統計資料
離婚理由としてはあらゆる原因が考えられますが、近年では働く女性が増えた影響も大きいと考えられます。自立した生活を求められるとして離婚を選択する家庭が増えてきているのでしょう。
50代男性が離婚後の生活に必要な費用の内訳は?
では、実際離婚後の50代男性の生活はどのようなものでしょうか。
ここでは、総務省が行う家計調査を基に、支出源を確認していきます。そのなかから、50代独身男性の支出データに基づいて、離婚後の主な支出源となる生活費用の内訳を3点ピックアップして確認していきます。
- 光熱費や家賃・住宅ローンなど生活維持費
- 食費や日用品など生活必需品
- 子どもへの生活費や養育費・慰謝料
一つずつ、みていきましょう。
光熱費や家賃・住宅ローンなど生活維持費
総務省が行う家計調査によると、2022年度の単身世帯の平均支出額は161,753円と発表されています。そのなかでも、住居23,322円光熱費13,098円と生活維持費が多くを占めています。こちらの表をみてみましょう。
引用:2022年度家計調査
住居平均は単身世帯全体の数字を表しているため、実家住まいや社員寮なども含んでいます。結婚後に住宅を購入した方は、離婚後も住宅ローンの返済が続く方が多いでしょう。売却などし、転居を伴った方も、家賃は生活費の多くを占めています。
また、上記表によると、生活するうえで必要不可欠な光熱費などの生活維持費も大きな割合を示しています。
これらの金額を最低限抑えておくことが、離婚後の生活の第一歩だと考えられるでしょう。
食費や日用品など生活必需品
生活維持費を確認したところで、次に単身世帯の支出表を確認しておきましょう。家計調査によると食料の支出が43,276円と、住居や光熱費を抑え、項目のなかで1番高い数字であるとわかります。
生活していくうえで食費や日用品など、生活必需品はなくてはならないものです。
食費に関しては、仕事が忙しく外食生活になる方も多く考えられるため、高めの数字が表われています。無理に自炊をする必要はありませんが、外食を自炊に変えるだけで格段に費用は抑えられます。休日の余裕のあるときから自炊を始めていくことで少しずつ生活費の余裕が出てくるのではないでしょうか。
子どもへの生活費や養育費・慰謝料
離婚当時に子どもがいて、妻側に親権が渡った場合は、子どもの年齢によって養育費を月々支払うケースが考えられます。養育費の支払いは、父母の年収などによって決まるため、家庭環境により異なりますが、平均的に月額2〜4万円といわれています。
しかし、50代を超えると、子どもの年齢も上がってくるでしょう。子どもの年齢が上がるとともに学費や食費、習い事など必要経費が格段に増え、養育費も高額になる傾向があります。一人の生活と思わず、子どものための金額を意識した生活が必要です。
また、離婚理由によっては慰謝料の支払いが生じるケースもあります。養育費に加え慰謝料が発生する場合は、より多くの資金を備えておきましょう。このように、目前の生活費以外を想定しながら支出イメージをたてていく必要があるので、倹約した生活を心がけていきましょう。
離婚後の生活で心がけるポイントは?
離婚後の支出源を確認できたところで、少しは離婚後の生活をイメージできたでしょうか。では、実際の生活において、どういったポイントを意識していけばいいのでしょうか。少しでも快適に過ごすにあたり、毎日の過ごすポイントを確認しておきたいものです。
ここでは、離婚後の生活において心がける3つのポイントをピックアップし、解説していきます。
- 栄養バランスなど食事管理
- 趣味を見つけて打ち込む
- 身の回りの環境を整える
一つずつ、みていきましょう。
栄養バランスなど食事管理
離婚前に妻に家事を任せっきりだった男性の場合、一人暮らしになると生活が乱れがちです。自炊をしてこなかった男性のほとんどは、一人になって初めて、食事面での栄養バランスに気付かされる方も多いでしょう。
50代になると生活習慣病へのリスクも高まるため、栄養の摂取を中心に食生活を意識することが大切です。
まずは休日から、簡単なものからでも自炊を始めてみましょう。料理が得意な方は、さらにうえのステップを目指し、動画撮影などを行うとモチベーションも上がるのではないでしょうか。
近年では、簡単に自炊を始められる料理キットなども販売されています。活用できるものを最大限生かし、自炊を始めていくと、料理の楽しさに気がつくかもしれません。まずは、簡単なものから始めていきましょう。
趣味を見つけて打ち込む
離婚後に一人暮らしになった場合、自由時間が増えて寂しさを感じる場面も多いでしょう。特に、休日の時間は非常に長く感じてしまうため、趣味ややりたいことに打ち込む時間にあてれば寂しさを紛らわせられます。
趣味のない方は、気軽に始められるウォーキングやジョギングなどから始めてみてはいかがでしょうか。お金もかからず運動不足が解消できるほか、脳の活性化や認知症防止につながっていきます。老後も元気に過ごしていくための、大切な要素です。
今までの趣味がある方は、さらに活動範囲を増やしてコミュニティに参加するなど、新たな広がりを増やしていくのもよいでしょう。
身の回りの環境を整える
仕事で多忙な毎日を過ごしていると、荒れた部屋で過ごす日々も多くなるかもしれません。毎日過ごすうえで、身の回りの環境は重要です。部屋が散乱していると、気持ちも落ち着かなくなるものです。部屋の乱れは心の乱れとも伝えられています。
仕事に追われて、身の回りの環境が二の次になってしまう気持ちもわかりますが、少しの時間でも、定期的に掃除や整理整頓をする習慣をつけていきましょう。近年ではお掃除ロボットのような便利な家電も多く販売されています。積極的に活用することで家事も快適になるはずです。
また、忙しい場合は家事代行に頼るのも一つの手段です。作り置き料理や掃除など、サービスを活用していきながら快適な生活を心がけましょう。
離婚後の生活に向けて具体的にする行動は?
離婚後の生活をイメージできたところで、具体的にはどのような行動をしていけば、快適な暮らしを過ごしていけるのでしょうか。主に金銭面や日常生活において、より快適に生活していけるポイントを3点ピックアップして解説していきます。
- 老後の資金計画の見直し
- 友好関係を広げる
- 生活を見直し転職も検討する
それぞれ、みていきましょう。
老後の資金計画の見直し
離婚後は、老後の暮らしについても考えておく必要があります。老後一人暮らしでも無理なく過ごせる資金計画を考え直し、準備しておけばさらに前向きに生活できます。今の生活費用に加え、老後への蓄えが必要です。
また、50代にもなるとあっという間に定年退職を迎え、65歳から年金受給が始まります。離婚後すぐには資金の余裕がない可能性があります。しかし、離婚後の生活に慣れてきたら家計を見直し、目標貯金額を決めて、管理していきましょう。
近年ではiDecoや新型NISAなど、さまざまな資産運用があります。自分に合った資産運用を積極的に活用してみるのもいいでしょう。
友好関係を広げる
離婚後一人暮らしになる場合は、今まで以上に時間に余裕ができてしまうため、どうしても寂しさを感じてしまいます。
そのような方は、趣味を通じて新しいコミュニティを築いて、交友関係を広げてみてはいかがでしょう。過去を打ち払い、新しい世界に出会える大きなチャンスです。今まで行かなかった場所に行ってみたり、コミュニティが集まるお店に行ってみたりしてもいいでしょう。
特別趣味がない方は、普段行かない飲食店など、行く場所を変えるだけでも新たな出会いに巡り会えるかもしれません。視野を広げるだけで環境が大きく変わりますので、友好関係を広げるには大きなチャンスになるでしょう。
生活を見直し転職も検討する
今の生活を見直し、金銭的に余裕を持たせたいなら、転職も検討してみましょう。生活が変化したことにより、仕事探しの幅が広がる可能性も多くあります。
近年では、求人サイトを活用して、スマホやパソコンから気軽に仕事探しが可能です。今より収入の高い求人は一体どのようなものがあるのか、気になる方も多いでしょう。そういった方にも、求人を閲覧しているだけでも多くの仕事を探せるので、効率よく自分の合った仕事に巡り会えるチャンスがあるかもしれません。
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心機一転新しいことを始めたい方は、隙間時間を有効活用して、一度閲覧してはいかがでしょうか。
まとめ
離婚後の生活で50代男性に必要な費用や心がけるポイントについて解説いたしました。離婚後の生活費の生計を具体的にたて、少しでも快適に過ごせるようイメージしてみましょう。また、快適な暮らしを送れるよう、老後の資金計画の見直しや友好関係を広げて、新たな世界を広げるのもおすすめです。
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【Q&A】
Q1.離婚後の生活において、主にどのような支出が考えられますか?
A1.光熱費や家賃・住宅ローンなど生活維持費や食費や日用品など生活必需品に加え、子どもの親権が妻に渡った場合は、養育費・慰謝料などの支出が想定されます。
Q2.離婚後の生活を快適にするために、どのようなことに心がけたらいいでしょうか?
A2.妻に家事を任せっきりになっていた方は、栄養バランスが乱れがちになりますので、食事管理に気を遣いましょう。また、身の回りの環境を整えて、身だしなみも重要です。趣味を見つけて打ち込み、新しい生活を気持ちよくスタートさせましょう。