50代の面接に好印象を与える服装は?男女別のポイントをチェック
公開:2024/06/20 更新:2024/06/20
50代を迎え、再就職や転職を行うなかで、面接を成功させるために服装には気を配りたいものです。服装は印象を決める大きな要素の一つです。
しかし、久しぶりに面接を受ける方のなかには、面接の服装について今さら誰にも聞けない方もいるかもしれません。特に、パート勤務を希望している方は、どこまで服装を整えるべきか悩むところです。
本記事では、50代の方が面接で好印象を与え、成功させるために男性と女性が服装に気をつけるべきポイントについて解説します。
50代の面接は第一印象で決まる
1時間ほどで採否が決まってしまう採用面接のなかでも、面接の印象は3〜10秒で決まるといわれています。なぜ、そのようにいわれているのでしょうか。
「メラビアンの法則」によると、人とのコミュニケーションにおける情報は、言語情報・聴覚情報・視覚情報の3つから成り立つとされています。そのなかでも、視覚情報が55%を占めているため、見た目や表情からの情報が一番重要であることがわかるでしょう。
各項目の数値については、以下の通りです。
採用面接は、限られた時間のなかで自分の魅力を精一杯伝える必要があります。もちろん、表情がよくても話し方や内容とのバランスは必要です。
ドアをノックし、入室する瞬間から面接はスタートしています。常に好印象を与えるような表情作りを心がけましょう。
50代の面接に際し、重要視しているポイント
面接を行う際に50代以上の採用に関して、面接官はどのようなポイントを重要視しているのでしょうか。後悔しない面接を受けられるように、第一印象から好印象を与える適切な服装を選びたいものです。どのような服装が採用に向けてよいイメージを与えるのでしょうか。
ここでは、面接官が重要視している服装選びにおけるポイントを3点解説します。
- 清潔感がある
- 社風に合っている
- 落ち着いた印象
それぞれ見ていきましょう。
清潔感がある
採用面接を行う際に、面接官は面接者の服装の清潔感を確認しています。
シワや汚れ・着崩れがないか、襟や袖の汚れは目立ってしまうので、面接前に入念に確認しておきましょう。
面接の時点で清潔感がなければ、採用後の業務においても、相手に不快を与えかねません。特に、対面の仕事であれば清潔感は大きな印象を与えます。面接時の服装から業務がスタートしていると思えば、身のこなし方の意識も変わってくるでしょう。
服装だけでなく、髪型にも気を配りましょう。前髪が目にかかりすぎていると表情がわかりづらいので、表情が見える長さを意識することで印象が変わります。また、フケや寝ぐせなどが気になる際も、スタイリング剤のつけすぎには気をつけましょう。
社風に合っている
面接時の服装は会社側の判断材料にもなるため、社風に合った服装であるかを入念に確認しておく必要があります。
面接を受ける際、企業のリサーチを事前に行う方が多いでしょう。そのなかで、「社風に合った服装はなにか」採用されたあとの自分をイメージしながら、「どういった服装で働いていきたいか」を考え、選んでいくかが大切です。
アパレル関係などを考えている場合は、服装が合否のカギになる可能性があります。ただし、カジュアルすぎたり、派手すぎたりする格好は避け、印象のよくなる服装を選びましょう。
落ち着いた印象
50代の面接においては、長年培った経験を感じさせる、年齢に見合った落ち着きが重要視されます。そのためにも、面接時の服装は、年相応の身のこなしであるかが重要視されるポイントです。
派手すぎず、地味すぎない服装を選び、年代に合った服装を意識することが重要です。
いくら上手な着こなしでも、若すぎたり落ち着きすぎたりする印象を与える服装は、違和感を覚えます。オシャレが好きで、自分の魅力を発揮したい気持ちも大切にしながら、自分の個性を伝えられる身なりを意識していきましょう。
50代男性の面接時の服装のポイント
ここまでは、50代の面接で重要視される点についてお伝えしました。
次に、男女別の服装のポイントについて見ていきましょう。どのような点に気を配り、服装を選んでいけばいいのでしょうか。
50代男性の面接時の服装について、気にかけていく部分を3点ピックアップし、紹介します。
- スーツやシャツの色
- ネクタイや小物への気配り
- 体に合ったサイズ
一つずつ、見ていきましょう。
スーツやシャツの色
スーツは黒や紺色・グレーなどのダークカラーを選び、シングルスーツが主流です。また、就職活動や新卒時に着用するリクルートスーツは、生地が薄く安価な印象を与えるため、きれいな状態で保管されていても避けましょう。
スーツを持ち合わせていない場合は、襟のついたジャケットに、スラックスやチノパンなどを合わせ、年相応の印象を与えることが大切です。
シャツは白を選ぶと、どの業界や職種の面接でも間違いないでしょう。職種によっては、薄いブルーやピンクで個性を発揮できますが、派手すぎる柄物やストライプは面接時には避けた方がよいでしょう。
ネクタイや小物への気配り
面接時の身のこなしにおいて、ネクタイや小物の気配りも必要です。ビジネスシーンにふさわしい、シンプルな色やデザインで、あなたらしさを発揮できるものを選びましょう。色にこだわりがあまりない方には、顔色が明るく見える色を選んでみるといいでしょう。
鞄や靴などが与える印象も大きいです。
黒や茶色のシンプルなものを選び、鞄はA4サイズの書類が入る大きさのものを選びましょう。足もとは面接時によく見られる部分でもあるため、靴下の長さや汚れやスレがないか細かいところまで気を配り、全体を見られている意識を持ちながら面接に挑みましょう。
体に合ったサイズ
どんなにきれいな状態のスーツを選んでも、身の丈に合っていない場合は違和感を覚えます。加齢による体型の変化によって服のサイズが変わると、よい状態の服装も不釣り合いになってしまいます。
長年着用していなかった服装を選ぶ際は、面接日の前に一度着用し、サイズが合っているかを確認しましょう。体型を隠そうと大きめのサイズを着用するのも逆効果です。サイズが合わない場合はすぐに新調しましょう。
自分に合ったものを選ぶことで、自分の魅力を最大限に伝えられます。
50代女性の面接時の服装のポイント
次に、50代女性の面接時の服装のポイントについて解説していきます。
女性の場合は、正社員や契約社員としての転職か、パート勤務かによって服装の意識を変える必要があるでしょう。
面接の際に気をつける3点をピックアップしたので、解説します。
- スーツやジャケットの色味
- スカートやパンツの丈
- 小物やメイクにも気を配る
それぞれの項目について、見ていきましょう。
スーツやジャケットの色味
今まで携わってきた職種によっては、スーツを持ち合わせていない方も多くいるでしょう。
50代女性の面接の服装において、絶対的にスーツである必要はありません。ジャケットも必須ではありませんが、着用する場合はダークカラーやベージュのものを選ぶとよいでしょう。
職種や雇用形態によって、服装選びは異なります。正社員やオフィス系での勤務を考えている場合はスーツやジャケットを着用し、それ以外ではオフィスカジュアルを意識しましょう。
オフィスカジュアルとは、スーツほどフォーマルではなくても、職場にふさわしいとされる服装です。その際もスーツやジャケット同様の色味を選び、好印象を与える服装を選択しましょう。
スカートやパンツの丈
面接の服装選びの際、女性はスカートにするかパンツにするか悩むところです。
どちらでも問題ありませんが、スカートであればタイトかセミタイトのものを選び、丈は立ち上がったときに膝が隠れる程度のものにしましょう。
長すぎても短すぎても違和感があるので、背丈に合った長さを確認することが重要です。また、スカート着用の際はストッキングの伝線に注意です。久しぶりに履く場合は、事前に確認をしておきましょう。
パンツの場合は、短すぎず床に擦れない長さを整えましょう。テーパードパンツなどのセンタープレス入りのものを選ぶと、シャープな印象を与えられるためおすすめです。
小物やメイクにも気を配る
面接の際、アクセサリーや時計などの小物も注目のポイントです。
時計は高価すぎるものは避け、アクセサリーは結婚指輪位に留めておきましょう。アパレル関係を考えている方は、個性を発揮するためのアクセサリーを取り入れてもよいでしょう。しかし、目立たない小さなアクセサリーに留め、自身の魅力は面接で伝えましょう。
女性はメイクにも気を配る必要があり、先述の通り面接では清潔感が大切です。派手にならないようにナチュラルメイクを心がけ好印象を与えるメイクを心がけましょう。
また、50代のノーメイクもマイナスの印象を与えます。普段メイクをしない方も、年齢を感じさせない最低限の手入れはしておきましょう。
50代の面接を成功させるために大切なこと
50代の面接を成功させるために、どのような点に気をつけていけばいいのでしょうか。
先述の通り、面接は第一印象で大体決まります。服装はもちろん、最初の表情も大切です。そのためにも、口角を上げて笑顔の練習をする、姿勢を正すなど第一印象をよくするための意識を向上していきましょう。
また、面接前には第三者に服装を確認してもらうこともポイントです。
自身の鏡で見ることももちろん大切ですが、第三者からの意見を取り入れると自分の魅力もより引き出せるはずです。家族や親しい方に一度見てもらい、全体的なサイズ感など、違和感を生じていないか、確認してもらいましょう。
まとめ
50代の面接を成功させるための服装選びのポイントを男女別に解説しました。
面接の印象は入ったときから決まるといわれています。50代の面接の服装は、清潔感があり、年相応の落ち着いた服装選びを心がけましょう。
また、職種に合った服装選びを心がけ、髪型や小物まで気を配ることで、自分の魅力を大いに発揮できるはずです。
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【Q&A】
Q1.スーツを持っていないのですが、大丈夫でしょうか?
A.大丈夫です。スーツでなくても、同系色のパンツとジャケットを合わせていれば問題ありません。職種によってはジャケットを必ず羽織る必要はありません。オフィスカジュアルを意識した服装選びを心がけてください。
Q2.過去に購入したスーツがきれいな状態で保存されています。こちらを着用して面接を受けても大丈夫でしょうか?
A.まずは一度着用し、サイズ感を確認して体に合ったサイズであれば問題ありません。面接前に、第三者に着用感を確認してもらうとよいでしょう。ただし、リクルートスーツは、安価な印象を与えるため、きれいな状態であっても避けましょう。