年金証書とは?届くタイミングや見るべきポイントを解説
年金証書は、年金の受給権利を証明する書類です。郵便局での年金の受け取りなどさまざまな届出の場面で必要となり、年金を受給する方の身分証明書ともいえます。
年金証書は自動的に届くものではなく、年金の請求手続き後に郵便で送られてきます。しかし、年金の請求方法や書類の見方がよくわからない方も多いでしょう。そこで本記事では、年金証書の見方のポイントや紛失した場合の手続きなどについて解説します。
年金証書は年金受給の権利を証明するもの
年金証書が届くタイミング
年金証書と年金手帳の違い
年金証書で見るべきポイント
年金の種類
基礎年金番号
年金コード
受給権を取得した年月
年金証書とは別?年金決定通知書とは
年金決定通知書の見るべきポイント(老齢年金)
年金決定通知書が届いたものの、見方がよくわからない方も多いでしょう。ここでは、老齢厚生年金の年金決定通知書の見るべきポイントについて解説します。上部の太枠に囲まれた「年金額」には、今回の請求手続きで決定された年金額が記載されているので確認してみましょう。
厚生年金の加入期間と平均標準報酬額の内訳
年金額の下の部分に記載されているものは2つあります。一つは厚生年金加入期間の内訳、もう一つは平均標準報酬額等の内訳です。加入期間については、項目ごとに加入していた月数が表記されます。
年金額の計算に使われているのは、平成15年4月以降だと「平均標準報酬額」、平成15年3月以前だと「平均標準報酬月額」です。それぞれ、各月の標準報酬月額と標準賞与額の合計を、被保険者期間の月数で割ると求められます。
国民年金の納付済期間の内訳
厚生年金部分の下には、国民年金保険料の納付済期間等の月数が、第1号・第2号・第3号それぞれに分けて記載されます。
第2号の部分は、民間の会社員や公務員など厚生年金や共済組合に加入していた期間のうち、20歳から60歳までの間が保険料納付済期間となります。それ以外の期間は入らないため注意が必要です。
基本となる年金額等
この部分には、厚生年金・国民年金それぞれについて、決定された年金額が記載されています。記載が2段以上になっている場合は、一番下の段が最新の年金額です。
決定・変更理由
年金額が決定または変更された理由は、「決定・変更理由」の部分で確認が可能です。65歳到達時に年金の支払いが開始された際に記載されるほか、ほかの年金の受け取りを選択した際にも記載されます。
また、新たに仕事を開始して厚生年金保険などに加入した場合、収入によっては年金額が変更・支給停止となることがあります。年金額が変更・支給停止になった際もこの「決定・変更理由」部分に理由が記載されるため、間違いがないかよく確かめておきましょう。