年収500万円の生活レベルは?老後を見据えたやりくり術を紹介
老後の暮らしを目前にし、必要な費用がどれくらいか考えていくなかで、年収500万円の暮らしがどのようなものか気になる方も多いでしょう。
定年退職を迎えたあとのライフスタイルは家庭や個人の事情によりさまざまです。年収500万円をもらっている方はどのくらいいるのでしょうか。また、年収500万円の生活レベルにおいて、具体的な手取り金額や支出額についても確認しておきたいものです。
本記事では、年収500万円の生活レベルがどのようなものか、具体的な手取りやシニア層の支出額について触れながら解説していきます。老後を見据えたやりくり術もご紹介いたします。
年収500万円は平均的?50代以上の平均年収を確認
令和5年度民間給与実態統計調査によると、令和5年度の平均給与は、男性569万円(同0.9%増)、女性316万円(同0.7%増)であると発表されています。以下の表を見てみましょう。
特に、男性では60 歳未満までは年齢が高くなるにしたがって平均給与も高くなり、55〜59 歳の階層(712万円)が最も高くなっていると発表されています。
年収はそれぞれの取り巻く環境によって、状況は変わってきます。
男性は50代を超えると勤続年数によって会社から高く評価され、役職に就く方もいるでしょう。定年に近づくにつれて平均給与も上がり、50代を超えると年収500万円は平均的であるといえます。
一方で、女性の平均年収は300万円台と、年収500万円に到達している方は少ないです。ライフスタイルの変化により、やむなく仕事を離脱した方も多くいる影響と考えられるでしょう。
年収500万円から差し引かれる税額は?
家族構成によっても異なりますが、基本的に手取り金額は年収の75%から85%程度といわれています。
年収500万円の場合、手取り金額は、おおよそ375〜425万円であると想定されます。1ヶ月あたりに換算すると31〜35万円のイメージです。
では、実際にどれくらいの税金が差し引かれ、手取り金額を確認できるのでしょうか。
- 所得税
- 住民税
- 厚生年金や健康保険料など社会保険料
所得税
住民税
厚生年金や健康保険料など社会保険料
- 厚生年金保険料=年収×18.3%÷2
- 健康保険料=年収×健康保険料の保険料率÷2
- 厚生年金保険=500万円×18.3%×÷2=約45万円
- 健康保険料=500万円×9.98%(東京都の税率)÷2=約25万円
生活レベルはどれくらい?シニアの支出を確認
ここでは、令和5年度家計調査年報の調査に基づいて、以下の2つに分けて解説していきます。
- 65歳以上の夫婦世帯
- 65歳以上の単身世帯
65歳以上の夫婦世帯
65歳以上の単身世帯
年収500万円家庭の生活費やりくり術
- 収入額と支出額の把握
- 光熱費や保険などの固定費を再度確認
- 食費の管理