60歳以上でもできるスキマバイトとは?応募手順や注意点を解説

公開:2024/10/25 更新:2024/10/25
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60歳以上になってからも、金銭的余裕を得るために働きたいと考える方は多いでしょう。

体調や家庭の事情から決まった時間で働くのは難しく、スキマ時間だけ働きたい方もいるかもしれません。


そのような方に向いているのがスキマバイトです。スキマバイトは自分の都合のいい時間に短時間だけできるアルバイトで、近年では60歳以上の働き手も増加しています。本記事ではスキマバイトの概要や、60歳以上におすすめのスキマバイトについて解説します。


スキマバイトとは?


スキマバイトとは、その名の通りスキマ時間を活かしてできる単発のアルバイトです。従来のアルバイトやパートなどとは異なる柔軟さが人気を集めており、近年急速に普及している新しい働き方です。以下でスキマバイトの特徴や仕組みについて解説します。

スキマバイトの特徴

スキマバイトは継続して就労するのが前提の一般的なアルバイトと違い、長期雇用契約を結ばない点が特徴です。働き手を探している企業と働きたい方がアプリ上でマッチングするだけで、面接なども行いません。働きたいときにすぐ働ける手軽さが人気となっています。

スキマバイトをする60歳以上のシニアは増えている

スキマバイトサービスを提供する「タイミー」が行った調査によると、タイミーに登録している65歳以上の働き手は、2023年7月時点で約4万人です。2020年以降は増加の一途をたどっており、スキマバイトを活用して柔軟に働くシニアが年々増加傾向にあるといえるでしょう。

スキマバイトに登録している65歳以上の働き手のうち92.5%は65歳〜74歳ですが、75歳以上も7.5%おり、年齢の幅広さがうかがえます。なかには87歳の方もおり、通算130回以上もスキマバイトを活用しているといいます。

また、1回の勤務で稼働する時間の傾向で最も高いのは「3から4時間」です。この調査結果からも、シニアの働き手がそれぞれの生活状況に合わせながらスキマ時間を活かして働いているとわかります。

実際にスキマバイトをしたシニアの方からは、以下のような声が上がっています。
  • スキマバイトを通じてさまざまな職種を体験でき、働く喜びや社会との関わりを感じた
  • ほかの仕事ではなかなか採用されなかったが、スキマバイトではさまざまな場所で働けている

単発だからこそ多様な仕事を経験でき、シニアでも働きやすいのがスキマバイトだといえるでしょう。


60歳以上のシニアがスキマバイトをするメリット



新しい働き方のスキマバイトには、多くのメリットがあります。本章では3つのメリットをご紹介します。

空いた時間に短時間だけ働ける

スキマバイトは短時間だけ、スポット的に働ける手軽さが大きなメリットです。一般的なアルバイトは働く時間や場所が拘束されますが、スキマバイトは自分の都合のいい時間の仕事を選べるので、ライフスタイルにも合わせやすいといえます。

履歴書や面接などが不要

スキマバイトは基本的に履歴書や面接などが不要です。申し込みをすればすぐに働けることも多く、採用されるまでの時間もかかりません。

シニア世代になると一般的には就職が難しくなる傾向があります。しかしスキマバイトなら、履歴書や面接で採用を見送られてしまう可能性もほとんどないでしょう。

すぐに収入が得られる

スキマバイトは給料が即日払いであるパターンが多く、働いたあとすぐに収入が得られるのも魅力です。振込までのタイムラグがないため安心感もあるでしょう。

スキマバイトのデメリット


魅力的なポイントが多いスキマバイトですが、実はデメリットもいくつか存在します。本章では3つのデメリットについて解説します。


仕事が必ずあるとは限らない

スキマバイトは人員が不足したときやイベントがあるときなど、一時的に募集しているだけの仕事が多くあります。そのため、希望する時間や職種の募集がいつもあるとは限りません。


また、地域によっては募集が少なかったり、職種が限定されたりする場合もあります。なかには募集をすぐに締め切ってしまうスキマバイトもあるため、気になる案件があれば早めに申し込むとよいでしょう。


スキルが身につきにくい

スキマバイトで行うのは、基本的に単発の仕事です。同じ仕事を継続して行うわけではないため、仕事のスキルが身につきにくいデメリットがあります。仕事内容に応じて、毎回新しいやり方を覚える必要もあるでしょう。


ただ裏を返せば、一つの職場にとらわれずさまざまな仕事を経験できるともいえます。多様な仕事を経験してみたい方にとっては、大きなデメリットにはならないでしょう。


収入が不安定

スキマバイトは安定して継続的に仕事ができるわけではないため、収入が不安定になりがちです。決まったシフトで働くかわりに安定した収入を得たい方よりも、空き時間を活かして働きたい方に向いている働き方といえます。


60歳以上のシニアがスキマバイトを探す方法


60歳以上のシニアが、スキマバイトを探す方法はいくつかあります。代表的なものは「アプリ」と「求人サイト」の2つです。それぞれについてご紹介します。

アプリ

アプリとは、スマートフォンやタブレットなどにダウンロードして使うソフトウェアです。
スキマバイトには専門のアプリが複数存在し、代表的なものにはタイミー・シェアフル・ショットワークスなどが挙げられます。

専用のアプリなら仕事も探しやすいだけでなく、新しい仕事が登録されたときに通知が来るように設定もできます。希望の仕事が見つけられる可能性も高くなるでしょう。

求人サイト

求人サイトでも、「単発バイト」といった形で募集されている場合があります。単発バイトの案件が豊富なサイトも数多く存在するため、上手く活用すれば希望の仕事を見つけられるでしょう。

60歳以上のシニアがスキマバイトを探すときは、シニア向けの求人サイトを活用するのも一つの手です。シニア向けの求人サイトはシニア歓迎の募集が多く、一般的な求人サイトに比べて採用されやすいのが大きな魅力です。

スキマバイトの応募方法



ここまでスキマバイトについて解説しましたが、興味があっても応募方法がわからない方もいるでしょう。そこで本章では基本的なスキマバイトの応募方法について解説します。

アプリやサイトにアクセスする

まず、スキマバイトサービスのアプリをスマートフォンなどにダウンロードします。アプリのダウンロードが難しい場合は、求人サイトなどにアクセスしてみましょう。

基本情報を登録する

アプリや求人サイトを開いたら、名前や住所などの基本情報を登録します。スキマバイトでは履歴書が必要ないかわりに、あらかじめ身分証明書のアップロードや顔写真の登録が必要な場合もあるため準備しておきましょう。

やりたい仕事を選ぶ

初期設定が完了したら、住んでいる地域など働きたい場所を選びます。その近くで募集しているスキマバイトが一覧に表示されるため、やりたい仕事を選びましょう。その際、仕事内容や勤務日時などをよく確認するのが大切です。

確認事項をチェックして申し込み

仕事を選ぶと、必要書類やあらかじめ用意するものなどが画面上に提示されます。内容をよく確認し、問題なければ申し込みましょう。

申し込み後、仕事のマニュアルなどがあれば先にチェックしておくとよいでしょう。仕事の流れを頭に入れておくと、スムーズに仕事に取り掛かれます。

指定された日時に勤務先へ向かう

勤務する日時が来たら、指定された仕事場所に向かいます。仕事先の指示に従い、規定時間通りに勤務すればスキマバイトは完了です。

給料の支払い方法などは使用するアプリや仕事先によって異なるため、あらかじめよく確認しておきましょう。

60歳以上のシニアでもできるスキマバイト5選


「スキマバイト」と聞くと難しそうに感じる方もいるでしょう。しかしスキマバイトには60歳以上でもできる仕事が多数存在します。人気の仕事を5つご紹介します。

飲食店

飲食店のホールや洗い場などは、特別なスキルがなくてもできる仕事です。飲食店は人手不足が常態化しており、募集も多数出ている場合があります。ランチ・ディナーの時間帯だstyle="width: 100%;">けなど、拘束時間がそこまで長くない案件もあり、狙いやすいスキマバイトです。

スーパー・コンビニ

スーパーやコンビニではレジ業務のほか、品出しや店舗内キッチンなどの仕事があります。店舗数が多いため、働ける場所が身近にある可能性も高いでしょう。お客さんを相手にする場面が多いため、人と接するのが好きな方に向いています。

清掃スタッフ

小売店や飲食店、商業施設などの清掃をする仕事です。体力に自信がない方でも働きやすく、特別な資格も不要です。未経験でも取り組みやすいため、男女問わずシニア世代の方に人気があります。

物流関係

梱包や仕分けといった倉庫内での軽作業がメインの仕事です。細かい作業が多く、集中力が求められます。なかには重い荷物を運ぶ仕事もあるため、力仕事に自信がない方はあらかじめ業務内容をよく確認しておく必要があります。

チラシ配り・ポスティング

駅前などでチラシを配ったり、住宅のポストにチラシを配布したりする仕事です。基本的に立ち仕事になるため体力は必要ですが、仕事内容は難しくないため初めての方でも取り組みやすいでしょう。足腰に自信がある方に向いています。

スキマバイトをする際の注意点


スキマバイトには一般的なアルバイトと異なる点がいくつかあるため、応募前には注意が必要です。気をつけておきたいポイントを2つご紹介します。

仕事によっては締め切るのが早い

スキマバイトは面接などが不要であるため、多くの場合採用は先着順です。そのため人気のスキマバイトはすぐに募集が終了してしまう傾向があります。もし希望の仕事があれば、こまめにアプリやサイトをチェックしておくとよいでしょう。

応募しすぎないようにする

利用するアプリやサイトによっては、応募できる案件が1日1件と決められているところもあります。複数の案件に応募するのが可能である場合でも、うっかり仕事の日時が重なってしまう可能性も否定できません。スキマバイトはよほどの事情がない限り基本的にキャンセルはできないため、複数案件に応募する際は注意が必要です。

まとめ


さまざまな職種のスキマバイトで、60歳以上のシニアが活躍しています。履歴書も面接も不要で気軽に応募できるので、試しにやってみるのも一つの手だといえるでしょう。

シニア専門求人」では、シニア向けのアルバイトやパートはもちろん、単発のバイトも探せます。シニア歓迎の仕事が豊富に掲載されており、採用もされやすいでしょう。

【Q&A】
Q1.60歳以上のシニアがスキマバイトをするメリット・デメリットは?
A1:スキマバイトは空いた時間を活用して短時間だけ働けます。そのため体調や家庭の事情から決まった時間で働くのが難しい方にも向いている働き方です。履歴書や面接も不要なため、シニア世代でも採用されやすいでしょう。ただ、単発の仕事がメインであり仕事がいつも必ずあるとは限らないのがデメリットです。同じ場所で繰り返し働けるわけではないため、スキルが身につきにくい面もあります。

Q2.60歳以上のシニアでもできるスキマバイトにはどのような仕事がある?
A2:シニア世代向けのスキマバイトには、飲食店やスーパー・コンビニのスタッフ、清掃員やチラシ配りなどが挙げられます。業務内容をよく確認し、自身の体力や得意なことに合った仕事を選ぶとよいでしょう。

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