60歳からの働き方ガイド!3つのポイントで充実のシニアライフを

公開:2024/02/25 更新:2024/03/22
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50代後半になると、60歳からの働き方に不安を覚える方が少なくありません。

「体力的にこれまでと同じような仕事ができるのだろうか?」
「定年以降の働き方に悩んでいる」

60歳はこれからの働き方を考える一つの節目です。「60歳からの働き方を考える」とは、60歳以降のライフスタイルや生き方を考えることです。

そこで、本記事では60歳からの働き方について詳しく解説します。さらに、60歳からの働き方を考える際に外せない3つのポイントについてもお伝えします。

この記事が、60歳からの働き方を考えるきっかけになれば幸いです。

60歳からの働き方には2つの候補がある


60歳からの働き方には、大きく分けて2つの候補があります。

  • 同じ企業や職場で働く
  • 違う企業や職業で働く

どちらの働き方にも魅力があり、もちろん注意点があります。それぞれについて理解して、ぜひ最適な選択をしてください。

同じ企業や職場で働く(再雇用)

60歳からの働き方で考えられる候補の一つ目は、再雇用です。再雇用とは、一旦退職した人材を同じ企業が再び雇用することをいいます。


60歳からの働き方として同じ雇用主や職場で働く魅力や注意点を確認しておきましょう。

再雇用の勤務形態

短時間勤務正社員・契約社員・パートタイマー・嘱託社員

同じ企業や職場で働く魅力

・キャリアや経験が活かせる

・慣れている環境で働ける

同じ企業や職場で働く際の注意点

・雇用形態が変わる場合がある
・賃金が下がってしまうのが一般的

それまで働いていた企業で継続して働ける再雇用は、60歳以降の方にとっては安心感があります。

60歳からも同じ職場で働きたい方にお伝えしたいのが「高齢者雇用確保措置」についてです。「高齢者雇用確保措置」とは、高齢者の雇用を安定させるための法的措置であり、定年年齢を65歳未満にしている事業主は、以下のいずれかの処置を実施する必要があるとしています。

  • 定年年齢の引き上げ:65歳までの定年年齢を設定する
  • 継続雇用制度を導入:65歳までの継続雇用を実施する
  • 定年制の廃止:定年制を廃止する
いずれの措置も、引き続き同じ雇用主の元で働きたい方にとって朗報ではないでしょうか。政府の方針によって、働く意欲のある60歳以上の方を積極的に雇用する機運が高まっています。

令和5年に公表された「高年齢者雇用状況等報告」では、65歳までの高齢者雇用確保措置を実施済みの企業は、237,006社のうち99.9%となっています。

実施の内訳は、下記の表のとおりです。

高齢者雇用確保措置の内訳で最も多いのが、継続雇用制度の導入で69.2%です。60歳からの働き方で再雇用を希望する方にとって心強い数値です。

60歳からの働き方にお悩みの方は、再雇用について現在の職場に問い合わせてみましょう。

違う企業や職場で働く(再就職・起業)

60歳を一つの節目として、これまでと違う職業を選択するのもよいでしょう。違う職業に就きたい場合は、就職活動を経て再就職する必要があります。

再就職の詳細を下記の表にまとめました。

再就職の勤務形態

正社員・パート・アルバイト・派遣社員・契約社員・嘱託社員など

違う企業や職場で働く魅力

・やってみたかった仕事にチャレンジできる

・資格や趣味を仕事に活かせる

・新しいスキルを習得することで視野が広がる

違う企業や職場で働く際の注意点

・希望通りの仕事が見つからない場合がある
・新しい環境に慣れる必要がある

60歳から就職活動をするのは、躊躇してしまう方も多いかもしれません。その反面、「やってみたかった仕事にチャレンジしたい」「これまでと違った働き方をしたい」と考える方にとってはチャンスです。

再就職を考えている方は、一度仕事のキャリアを棚卸してみましょう。

  • どのような経験やスキルを持っているのか
  • アピールできる独自の強みは何か
  • なぜ再就職を希望しているのか
上記の項目をリスト化し客観的に自分を見つめ直すと就職活動に有利なだけでなく、これからの働き方を考える糸口になるでしょう。

キャリアシートは厚生労働省のホームページにも多数掲載されています。記入の方法も掲載されているので、参考にしてください。
60歳から前職とは違う職場で働きたいのであれば、自分で事業を起こす起業の道もあります。「何歳になっても働きたい」「自分の裁量で仕事をしたい」と考える方は起業を目指してはいかがでしょう。

ただし、高額なセミナーなど起業したいシニアを狙った詐欺には、十分注意してください。

このように60歳から違う職場で働きたい方は再就職するか、自ら事業を起こすかの2つの選択肢があります。どちらにしても大きな決断ですから、焦らずにじっくり時間をかけて検討してください。

60歳からの働き方に関する3つの観点


60歳からの働き方に不安を感じている方は、以下の3つの観点から仕事について考えてみましょう。

  • どのくらいの収入を得たいのか
  • 仕事による体力的・精神的負担
  • 仕事のやりがい
もちろん、どれも働くうえで欠かせない要素ばかりです。まずは、どの項目を重視するのか、決して譲れない要素は何かを見極めましょう。これからの働き方を決める手立てにしてもらえれば幸いです。

どのくらいの収入を得たいのか明確にする

60歳からの働き方を考えるうえで、収入は重要な要素です。60歳からは「収入が減ってしまう」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

経済的な不安を払拭するためには、支出を洗い出し把握するのが第一歩です。食費やローンの返済、年間のイベントにどの程度お金が掛かるのか、病気やケガをした場合の対策や備えは十分でしょうか。支出に必要な金額が把握できると、収入目標が明確になり60歳からの働き方も見えてくるでしょう。

  • 何歳まで働くのか
  • 何歳から年金を受け取るのか
  • 1日にどのくらいの時間働くのか
  • 毎月どのくらいの収入を得たいのか
収入目標は60歳からどのような価値観で何を優先した暮らしをするのかによって、大きく変わります。60歳からのライフスタイルについて家族やパートナーとよく話し合うのも大切です。

体力的・精神的負担を考慮する

60歳からは、体力的な負担やストレスのない働き方を選びましょう。たとえお給料が高く一見良さそうに見える仕事でも、体力的・精神的に負荷が大きければ長く働き続けられません。なるべく長く、元気に働くためには年齢に適した負荷の少ない仕事を選ぶ点も重要です。

仕事内容だけでなく通勤時間や職場の人間関係のストレスなども考慮して仕事を選ぶ必要があります。健康のためにデスクワークではなく、軽作業の仕事を選ぶのもよいでしょう。

仕事が原因でケガや事故に遭ってしまっては、元も子もなくなります。定期的な健康チェックや適度な運動、バランスの取れた食事などを心がけ、負担のない働き方ができる仕事を選んでください。

仕事のやりがいについて見つめ直す

60歳以降も働き続けるには、やりがいのある仕事を選ぶ点も大切な要素です。もちろん収入は大切ですが、やりがいを感じない仕事を続けていては疲弊してしまいます。

内閣府は「令和2年度 第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査結果」を公表しました。なかでも「就労の継続を希望する理由(就労意向者)(年代別)」を紹介します。

海外の各国と日本の比較も興味深いですが、今回は日本の結果に注目しましょう。

年代別に「就労の継続を希望する理由」を調査した結果、60歳〜64歳では「収入がほしいから」が67.1%で最も多い結果でした。ところが、年齢が上がるごとに減少し、80歳以上では16.7%と低い数値です。

一方で「仕事そのものが面白いから、自分の活力になるから」という回答は80歳以上で33.3%と最も多くなっています。これは、年代が上がるごとに収入よりも別の意義を仕事に見出している結果といえるでしょう。やりがいのある、興味がある仕事は、充実したシニアライフのために必要不可欠な要素です。

60歳からは「なぜ働くのか?」「仕事のモチベーションは、何か?」の観点からで働き方を考える必要があります。社会活動や人付き合いなどの時間とも上手にバランスも取りながら、人生を豊かにしてくれる仕事を探していきましょう。

60歳からの働き方を考える第一歩は求人サイト閲覧から


60歳からの働き方を考えている方におすすめしたいのが、シニア向け求人サイトです。シニア向けの求人サイトと聞くと、「信頼できるのだろうか?」「登録が面倒」と躊躇してしまう方も多いかもしれません。

しかし、シニア向け求人サイトには以下のようなメリットがあります。

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  • お住まいの地域で仕事を検索できる
  • 登録せずにサイトを閲覧できる※求人に応募する場合はサイトに登録が必要
  • どのような求人があるのか見ていると働き方のイメージがつかめる
さらに、サイトを見るだけならいつでも、どこにいてもできるので手軽にできる点も見逃せません。60歳からの働き方を考え始めたら、シニア向けの求人サイトを覗いてはいかがでしょう。

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まとめ

今回は、60歳からの働き方についてお伝えしました。60歳からどのように働くのか考えるのは、自分を見つめ直す一つのきっかけです。現在までの働き方を振り返り、これからの働き方をじっくり考える時間を持ってください。

60歳からの働き方にお悩みの方は、シニア向け求人サイトの閲覧がおすすめです。いつでもどこにいても求人サイトは手軽に閲覧できます。さまざまな求人を見ているうちに、働き方をより具体的にイメージできるようになるでしょう。

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