シニアドライバーは活躍できる?ドライバーの種類や求人について解説
公開:2024/07/24 更新:2024/07/24
定年退職を機に、運転を武器にした職に就きたいと考える方も多くいるでしょう。しかし、「今からドライバーになれるのか」「事故が心配で踏み切れない」など、大きな不安を抱える方も少なくありません。
また、ドライバーといってもトラックやタクシーなど、職業の種類は多岐にわたります。どのような業種があり、自分に合う業種はどのようなものがあるのでしょうか。
本記事では、シニアドライバーとして長く活躍できるための求人の探し方について解説していきます。
ドライバーに定年はある?シニアでも活躍できる?
国内の物流を支える配送荷物はもちろん、ときには人の命も預かるドライバーの仕事。長く続けたいと思っていてもドライバーに定年があるのか気になる方も多いでしょう。
ここでは、シニアドライバーの定年に関わる制度やドライバーの割合など、気になる2点をピックアップし、数字を確認していきます。
- 高年齢者雇用安定法の改正による定年制度
- 実際に活躍するシニアドライバーの割合
それぞれ見ていきましょう。
高年齢者雇用安定法の改正による定年制度
令和3年4月の高齢者雇用安定法の改正により、定年の引き上げや定年制度の廃止など、70歳までの雇用確保が企業の努力義務となりました。その影響から、近年では60歳以上の雇用が積極化され、シニアの働く場所が増えています。
実際のところ、ドライバーとしての定年は設定されておらず、企業の判断に任されているのが現状です。
ドライバーを扱う中小企業の場合は、60歳や65歳の定年制度を設けているところもありますが、定年制度が設定されていない企業も多く存在します。定年制度を設定していても、再雇用などを活用しながら、70歳を超えても長くドライバーとして活躍できる可能性を多く秘めています。
求人に応募する際には、定年や再雇用について、よく確認しておきましょう。
実際に活躍するシニアドライバーの割合
では、実際に活躍するトラック運転手の年齢層の割合を見てみましょう。
道路貨物運送業においては、ドライバー全体を通して一番多い年齢層が45〜49歳で17.6%を占めています。次いで50〜54歳が16.1%と、中高年者の割合が多いです。
65歳以上のシニア層においても9.5%を占めており、若年層の29歳以下のドライバーの平均10.0%とほとんど変わらない数字が確認されています。
中高年者と大差ない割合でシニア層が活躍しており、65歳以上のドライバーの需要が高まっているのがわかります。
シニアドライバーの強みは豊富な運転経験です。経験からともなう巧みな運転技術で、定年を超えても即戦力として活躍できる場面が多く、安心して働き続けられるのです。
シニアドライバーを目指すうえで気をつけるポイントは?
では、実際にシニアドライバーを目指すにあたって、日々の生活でどのような意識が必要なのでしょうか。
ここでは、シニアドライバーとして長く活躍できるよう、心がけるべきポイントを3つピックアップいたしました。
- 体調管理を第一優先にする
- 負荷がかからないような働き方を見つける
- 安全運転を心がける
それぞれ見ていきましょう。
体調管理を第一優先にする
60代を超えると、日常生活で注意を払っていても、免疫力や身体機能が低下してしまう事実は避けられません。体が資本ともいえるドライバーの仕事を目指すにあたって、体調管理を第一優先し、日々の健康状態を保てるようにしていきましょう。
ドライバーは同じ姿勢で長時間運転するため、足腰に負担がかかります。業種によっては荷降ろしなどで体力をつかいますし、身体的にエネルギーを消費します。また、長時間の運転になる可能性もあるため、安心して業務に取り組める工夫が大切です。
睡眠時間の確保や栄養のある食事を心がけ、無理なく安全運転できるように日々の自己管理をしていきましょう。
負荷がかからないような働き方を見つける
ドライバーといっても、数多くの業種に加え、働き方もさまざまあります。そのなかでも、自分の生活スタイルや体調に合わせた、負荷のかからない働き方を見つけていきましょう。
物流を担うドライバーは長距離移動になると体の負担が大きくなります。さらに、荷降ろしなど体力的に負荷も多くかかる場合もあり、「まだ大丈夫」と思っていても、体に支障をきたし、継続して働くのが難しくなります。
また、夜勤が発生するドライバーの業種もありますので、家族と協力しながら、生活スタイルについて改めて考えていきましょう。ドライバーとして自分ができる仕事は何か、どういった働き方が負担にならないかを考えることで、自分らしく働く方法を見つけられるはずです。
安全運転を心がける
運転に自信があると自負していても、年齢を重ねると判断能力が低下してしまう可能性があります。小さな判断の誤りから事故を起こす可能性が高くなりますので、日々安全運転を心がけましょう。
ドライバー業務の間はもちろんですが、日常生活の運転においても注意が大切です。
「今まで運転できていたから大丈夫」という気持ちから事故が発生してしまうケースも少なくありません。毎日の運転から業務が始まっていることを踏まえ、標識や信号・速度制限など初心に返って確認してみましょう。まっさらな気持ちでドライバーの仕事に取り組めるような意識が、安全運転の第一歩です。
シニアが活躍できるドライバーはどのような求人がある?
ここまではドライバーを目指すためのポイントについてお伝えしました。では、シニアが活躍できるドライバーの業種にはどういったものがあるのでしょうか。
ここでは、シニアが多く活躍し、無理なく働けるドライバーの業種を3点に絞り、ご紹介いたします。
- 安全に荷物を届けるトラック・軽貨物ドライバー
- 安全を守るタクシードライバー・運転代行ドライバー
- 介護施設や幼稚園バス・役員運転手などの送迎ドライバー
一つずつ、見ていきましょう。
安全に荷物を届けるトラック・軽貨物ドライバー
大型トラックの運転に、一度でも憧れを抱いた方は多くいるでしょう。大型車や人との関わりを求める方に、トラックや軽貨物ドライバーの仕事があります。
トラックは食品や日用品など、実に多くの品物を全国各地に届けています。また、近年ではオンラインショッピングが急増しており、配送業界の人手不足が深刻化しているといえるでしょう。そのため、大型トラックだけでなく、軽貨物ドライバーとして軽トラックやバンなどの配送も主流になっています。
トラックドライバーは運転だけでなく荷降ろしなども行います。長距離移動が発生する業務もあり、負担と感じる部分は大きいかもしれません。
しかし、物流の主軸を支える大切な役割に、日々の達成感も大きい仕事です。ドライバーとして、やりがいの大きな仕事に携わってはいかがでしょうか。
安全を守るタクシードライバー・運転代行ドライバー
大型車に抵抗はあるけれど、車の運転や人との会話が好きな方にはタクシードライバーや運転代行ドライバーのお仕事があります。運転代行とは、飲酒などで運転が難しいお客様の代わりに車を運転し、指定の住所にお送りする仕事です。
また、近年タクシーアプリの進化によってタクシーの配車数は増加しているため、ドライバーの需要は非常に高まっています。
どちらも、お客様をお届けする際は二種免許が必要であり、取得や更新の際には視力の制限があります。また、夜の時間帯での勤務も多く発生するため、視界など周囲に気をつけながら運転しましょう。
路上に出ると自分のペースで働けるのが、タクシーや運転代行ドライバーの魅力でもあります。お客様との会話を楽しみながら、自分らしい運転でお客様を送り届けてください。
介護施設や幼稚園バス・役員運転手などの送迎ドライバー
近年は介護や福祉施設において、利用者を施設から自宅まで安全に送迎する送迎ドライバーの募集が急増しています。
人手不足で頭を抱えている福祉業界において、送迎業務は職員の大きな負担となります。その解消法として、送迎専用のドライバーを配置している施設が増えてきているのです。
また、幼稚園や保育園バスなどの送迎ドライバーや役員運転手などの募集も増えてきています。
どれも大切な命を預かる仕事なので、無事故無違反など安全運転スキルを存分に発揮できるでしょう。
また、短時間の勤務が多く、隙間時間を活用して働けるため、体の負担を軽減しながら運転に集中して取り組める仕事ともいえます。
シニアドライバーの求人はどう探す?
シニアドライバーの仕事に挑戦してみたいと思っても、仕事探しにはさまざまな手段があります。自分に最適な探し方はどのような方法なのか、わからずに悩んでいる方も多くいるでしょう。
ここでは、自分に合うシニアドライバーの求人の探し方を2点ピックアップいたしました。
- ハローワークなどの公共機関を利用する
- 求人サイトを活用する
それぞれ見ていきましょう。
ハローワークなどの公共機関を利用する
シニアドライバーの仕事を探すにあたって、まずは公共機関を訪ねてみましょう。
ハローワークでは、「生涯現役支援窓口」を設置している自治体がほとんどで、シニア世代の就業を支援する体制が整えられています。
シニア世代の採用に積極的な企業の求人情報を提供しており、60代以上が活躍するドライバーの求人も用意されている場合が多いです。
どのような条件で仕事をしたいのか、どういった業種がいいのかなど希望を伝えることで、親身になって相談に乗ってもらえます。窓口で話を聞いてもらうことで、自分らしい働き方が見つかるかもしれません。
求人サイトを活用する
インターネットでの検索が普及している近年では、PCやスマートフォンで簡単に求人を探せる時代になりました。空いた時間を活用して、無理なく仕事探しができるため、一度インターネットで求人サイトを検索してはいかがでしょうか。
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見ているだけでも「こういったドライバーの仕事がある」と新たな発見があるかもしれません。自分の得意を生かして、ドライバーとして自分らしく働けるチャンスを、ぜひ掴んでください。
まとめ
シニアが活躍できるドライバーの求人や、シニアドライバーを目指すためのポイントについて解説いたしました。現状中高年者が多く活躍するドライバーにおいて、経験豊富なシニア層の需要は高まるばかりです。
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体調管理や安全運転を日々心がけながら、新しい生活に向けてハンドルを切りましょう。
【Q&A】
Q:ドライバーに定年はありますか?
A:ドライバーに定年はありません。
令和3年4月の高齢者雇用安定法の改正により、70歳までの定年の引き上げや定年制度の廃止など、70歳までの雇用確保が企業の努力義務となりました。その影響から、近年では60歳以上の雇用が積極化され、ドライバー業界においても定年はなく、企業の判断に任されています。
Q:シニアドライバーとして働くために何を心がけたらよいでしょうか。
A:ドライバーは体が資本です。年齢を重ねると身体機能や免疫力も低下してしまいますので、負荷がかからないような働き方を心がけ、体調管理を第一優先にしましょう。また、視力の制限がかかる業種もありますので、視界など周囲に気をつけながら、日々安全運転を心がけましょう。