60過ぎてもできる仕事とは?60歳女性に人気の職業や働き方も解説

公開:2024/04/30 更新:2024/04/30
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60歳を過ぎたあたりから、自由な時間を利用して少しでも働きたいと思う方もいるでしょう。「そもそも60歳以上が働ける仕事ってあるの?」「家事と両立できる働き方はないの?」と、一歩踏み出せない方も多いのではないでしょうか。


今回は60歳以上の女性でもできる仕事と、おすすめの仕事を解説します。また、取得しておくと便利な資格や仕事探しの注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

60過ぎてもできる仕事はある!


専業主婦や長年のブランクがある方は不安になるかもしれませんが、60歳以上の女性でもできる仕事はあります。


日本では定年退職を65歳以上まで引き延ばし、2021年4月からは70歳までの就業確保が努力義務化されました。そのため、60歳以上でも働くことが推奨されています。


また、高齢者にとって働きやすい環境づくりが求められているため、企業もシニア世代を積極的に採用するよう取り組んでいる場合が多いのです。


パソコンスキルがなくても、60歳以上の女性には今までの職業経験や人生経験があるため、若年層にはないスキルとして期待されています。専業主婦の場合も、育児や家事といったスキルを活かせるでしょう。

60歳女性のおすすめな働き方


60歳まで企業で働いていた方は、同じ会社で働く再雇用や、別の会社で正社員として再就職する方法があります。


しかし、第2の人生として新たな職種に挑戦したい場合や、プライベートと両立しながら働きたい場合は下記の働き方がおすすめです。

  • パート・アルバイト
  • 派遣社員
  • フリーランス・個人事業主

それぞれ紹介します。

パート・アルバイト

週5日働く体力がない方や、家事やプライベートと両立したい方におすすめな働き方がパート・アルバイトです。


パート・アルバイトは正社員よりも就労時間が短い「短時間勤務労働者」を指します。そのため、週4日5時間勤務といったシフトに融通が利きやすい点が特徴です。


また、パート・アルバイトは正社員に比べて採用されやすいため、就職先がなかなか決まらない悩みも解消されます。配偶者が社会保険に加入している場合、扶養に入って保険料の免除が受けられます。配偶者の収入など条件があるため、希望する方は配偶者の社会保険を確認しましょう。

派遣社員

未経験の職種にチャレンジしやすい方におすすめな働き方が派遣社員です。


派遣労働者には年齢制限がないため、60歳以上の女性でも働けます。契約期間はありますが、勤務地・勤務日数・時間帯・仕事内容など自分の希望に合った働き方ができます。


スキルや資格関係なく、未経験の職種にもチャレンジできる点が特徴です。パート・アルバイトよりも時給が高く設定されている仕事が多く、60歳以上の女性でも稼ぎやすいメリットもあります。

フリーランス・個人事業主

自分のスキルを活かしながら自由に働きたい方におすすめな働き方がフリーランス・個人事業主です。


法人ではなく個人で事業を行う働き方で、派遣社員と同じく年齢制限はありません。休みたい日も自分で決められるため、比較的自由度が高い働き方です。


定年や解雇の心配もなく、仕事の選択肢も幅広いです。頑張った分収入がどんどん増やせるだけでなく、年金を受給しながら働ける点が魅力でしょう。


なお、正社員やパートと違い、税金の管理は自分でしなければなりません。申告漏れのないように注意しましょう。

【女性版】60歳過ぎてもできるおすすめの仕事とは?


60歳以上の女性でもできる仕事をタイプ別に分けました。


  • 体力に自信がなくても働ける仕事
  • 1人で黙々と作業ができる仕事
  • スキルや経験が活かせる仕事
  • 人と関わりながら活躍できる仕事


自分のタイプに当てはまる仕事を探してみましょう。

体力に自信がなくても働ける仕事

体力に自信がない方やデスクワークをしたい方におすすめの仕事です。具体的には次のような職種があげられます。


  • 事務職
  • コールセンター
  • 医療事務 


現役世代の時に事務をされていた方や、パソコン入力ができる方、電話対応に抵抗がない方は即戦力です。特に資格は不要ですが、簿記や医療事務などの資格を保有していると選べる職種が増えるでしょう。


短時間のパート・アルバイトで募集している企業もあります。派遣社員では未経験でも募集している場合があるため、60歳以上でも働きやすい仕事です。フルタイムの正社員が体力的に厳しい方でも、働きやすい条件で求人を探せます。

1人で黙々と作業ができる仕事

同じ業務をコツコツと続けるのが好きな方におすすめの仕事です。具体的には次のような職種があげられます。


  • 軽作業
  • シール貼り
  • 品出し(ピッキング)


仕事に活かせる資格がない方や、パソコンスキルがなくても働ける人気の職種です。1人で黙々と作業する業務が多いため、人間関係に疲れている方やコミュニケーションが苦手な方に向いています。スキマ時間にもシフト勤務できるため、プライベートと両立しやすい点も魅力の一つです。


なお、同じ作業が続くルーティンワークになるため、仕事に変化を求めている方には不向きでしょう。


スキルや経験が活かせる仕事

専業主婦の経験を活かしたい方におすすめの仕事です。具体的には次のような職種があげられます。


  • 家事代行
  • 育児代行
  • 清掃員


近年、共働き世代で家事をする時間がない方や、仕事で忙しく子どもの面倒を見られない方が増えています。そのようななかでニーズが高くなっているのが家事代行や育児代行です。人の役に立ちたい、感謝される仕事がしたい方に向いています。


家事のスキルを活かせる仕事として、清掃員もおすすめの仕事です。同世代の女性が多いため、世代のギャップを感じることなく働けます。早朝の数時間だけなど短時間で働けるため、無理なく続けられるでしょう。


人と関わりながら活躍できる仕事

人と関わりながら動きのある仕事がしたい方におすすめです。具体的には次のような職種があげられます。


コンビニやスーパーなどの販売スタッフ

飲食店などのサービス業


パート・アルバイトで募集している場合が多く、スキルや資格は不要です。シフト調整もしやすく、1日3〜4時間稼働で無理なく続けられます。


品出しや接客・レジ業務など、仕事は多岐にわたりますが、マニュアルや研修がしっかりしている職場が多いため未経験でも働きやすいのが特徴です。じっと座って仕事をするよりも、適度に体を動かしたい方にもおすすめです。

取得しておくと便利な資格3選


60歳過ぎてもこれまでに培ってきたスキルを活かせる仕事や、未経験でも働ける仕事は多くあります。資格がなくても仕事はできますが、資格を取得しておくと仕事の幅が広がり、採用されやすくなるでしょう。

取得しておくと便利な資格は以下の3つです。

日商簿記
登録販売員
カウンセラー

それぞれ解説します。

日商簿記

日商簿記は企業の経理部門、会計事務所、販売職、金融などあらゆるビジネスシーンで役に立つ資格です。特に日商簿記2級は、最も企業に求められる資格で、就職や転職に有利な資格といわれています。

簿記はさまざまな資格と相性がよいため、税理士や公認会計士などの資格取得にもつながります。事務職をやってみたい方におすすめです。

登録販売者

登録販売者は、一般医薬品のなかの第2類と第3類医薬品を扱える国家資格です。薬局やドラッグストアのほか、最近はコンビニエンスストアなど医薬品を扱うお店が増えているため、幅広い場所で活躍できます。

登録販売者の資格は年齢制限がないため、シニア女性でも受験が可能です。就職や転職に有利なのはもちろん、開業許可や販売許可を取得できれば、独立開業も検討できるでしょう。

メンタル心理カウンセラー

カウンセラーは心理学の知識や臨床経験を用いて、精神面でクライアントを癒やせる資格です。誰かの役に立ちたい、悩んでいる方を救いたいと思う方におすすめします。

ストレス社会である今、カウンセラーは今後も需要が高まると見込まれており、重要視されています。一般企業や学校でのスクールカウンセラーなど、活躍できる場所も多いです。独立して開業も可能であるため、フリーランスとしても働けるおすすめの資格となっています。

仕事を探す際の注意点


60歳以上でもできる仕事や、採用に有利な資格を紹介しましたが、仕事を探すうえで注意すべきポイントがあります。

  • 譲れない条件を明確にしておく
  • 年金受給について確認しておく
  • 体力的に長く続けられる仕事を探す
それぞれ解説します。

譲れない条件を明確にしておく

仕事に応募する前に、譲れない条件を明確にしておきましょう。

60歳以上の仕事選びで重要なのは、無理せず長く働ける職場選びです。例え採用されて働き始めても、自分に合っていないと長く続けられません。

仕事内容や出勤日数、働く時間、給与額など、絶対譲れない条件を明確にしておきましょう。どのような仕事が自分に合っているのか、長く続けられるかのイメージがつき、仕事選びもスムーズにできます。

年金受給について確認しておく

仕事を探す前に年金受給について確認しましょう。

60歳以降の場合、給与を貰いながら老齢厚生年金を受給できます。給与と老齢厚生年金の月額合計が47万円までであれば、老齢厚生年金は全額支給されます。

なお、月額合計が47万円を超えた場合は、老齢厚生年金が支給停止、もしくは全額支給停止となるため注意が必要です。月の給与がどのくらいになるのか、事前に確認しましょう。

また、働きながら年金を受給するのか、年金受給を引き延ばすのかも予め決めておくことも大切です。


体力的に長く続けられる仕事を探す

仕事に応募する前に、体力的に長く続けられる仕事を探しましょう。

20代・30代と比べ60歳は体力が落ち、体を動かす仕事がきつく感じます。体力的に負担がかかる仕事を長く続けるのは厳しいでしょう。

どうしても体力を使う仕事をしたい場合は、勤務時間で働ける職場を探しましょう。まずは3〜4時間で働き、慣れてきたら徐々に勤務時間を伸ばしていくとよいでしょう。

まとめ


60歳でもできる仕事は限られていると思われがちですが、最近は60歳以上の女性でも働ける企業が増えています。再雇用以外にも、パート・アルバイトやフリーランスなど、自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。

未経験でも応募できる仕事もあるため、新たな職種にもチャレンジできます。興味のある分野で資格を取得しておくと、仕事の幅も広がるのでおすすめです。

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