年をとってもできる仕事とは?シニアにおすすめの仕事や注意点を解説

公開:2024/05/25 更新:2024/05/25
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年をとってもできる仕事があれば、体力が続く限り働き続けたいと思う方も多いでしょう。

しかし、年をとって仕事を探し始めるとなかなか仕事は見つかりません。自分に合った仕事を見つけるために知っておくべきコツがあります。

今回は年をとってもできるおすすめの仕事や、保有しておくと有利な資格を解説します。仕事を探す際の注意点も解説しているので、年をとってもできる仕事を探している方はぜひ参考にしてください。

年をとってもできる仕事はたくさんある!


「年をとると自分にできる仕事はないのではないか」と不安になる方も多いでしょう。

実は年をとってもできる仕事は多くあるのです。

少子高齢化が進むなか、人手不足で悩む企業が積極的に高齢者を採用する傾向にあります。シニア層の就労は今後ますます増えていくでしょう。

なお未経験の仕事をする場合、20〜30歳に比べ難易度が高い業種もあります。業種や職種を選ぶ際は、自分の得意な分野は何か、どのような作業であれば長く続けられるのか考えてみましょう。

参考:内閣府 令和5年版高齢社会白書(全体版)

年をとってもできるおすすめの仕事6選


年をとってもできる仕事は多数ありますが、そのなかでもおすすめは以下の6つです。

  • 家事代行
  • 事務職
  • 警備員
  • マンション管理士
  • 日本語教師
  • Webライター

それぞれ仕事の特徴について紹介します。

家事代行

年をとってもできる仕事として、家事代行が挙げられます。

家事代行とは、仕事で忙しく家事ができない方や共働きの夫婦、家事が苦手な方に代わり家事を代行するサービスです。掃除や洗濯、洗い物、子どもの送迎などを行います。感謝されることが多いため、やりがいのある仕事です。

長い間主婦として培ってきた家事スキルを存分に発揮できるでしょう。女性だけでなく、家事が得意な男性も活躍できます。

事務職

事務職も年をとってもできる仕事の一つです。

一口に事務職といっても一般事務や医療事務など幅広くあります。仕事内容は職種によってさまざまですが、データ入力や電話対応、受付などです。

事務職は基本的にデスクワークのため、体力に自信がない方でも働ける仕事です。逆に長時間座りっぱなしになるため、動きのある仕事がしたい方には物足りなく感じるでしょう。正確性や処理能力が求められ、責任感のある臨機応変な対応ができる方に向いています。

警備員

年をとってもできる仕事として、警備員が挙げられます。

40代・50代の間で需要が高まっており、未経験でも活躍できる仕事です。警備員はシフト制のため、勤務時間や勤務日数の調整が比較的容易となっています。

仕事内容としては主にレジャー施設や商業施設の警備、混雑が予想されるイベント会場などでの交通整備です。体力的にきついイメージを持たれがちですが、屋内の警備や中高年が活躍できる警備もあります。男性だけでなく体力に自信のある女性も活躍できる仕事です。

マンション管理士

年をとってもできるおすすめの仕事として、マンション管理士が挙げられます。

マンション管理士はマンションを維持していくための手助けを行う仕事です。住民同士や管理会社とのトラブルが発生した場合、マンション管理士が間に入り交渉を行います。また、大規模修繕工事の計画や管理費滞納のアドバイスも業務の一つです。

マンション管理士になるには国家資格に合格し、登録を受けなければなりません。不動産管理会社への就職・転職が可能であったり、人脈の構築が可能であったりとメリットも大きい仕事です。

日本語教師

日本語教師も年をとってもできる仕事の一つです。

日本で働く外国人は年々増えていますが、日本語教師は不足気味であるため、定年後のシニア層の需要が高まっています。求人ではシニア歓迎であったり短時間勤務可能であったりといった募集条件が多く見られます。

教員免許や専門的な資格は特に必要ありませんが、正しい日本語をきちんと教えられる経験とスキルが必要です。人に教えたり学んだりすることが好きな方、異文化や日本文化に興味がある方に向いています。

Webライター

Webライターも年をとってもできる仕事の一つです。

WebライターはWebサイトに掲載する記事やブログ記事などの執筆を行う仕事です。誰でも始めやすく、パソコンとネット環境さえあればいつでも仕事ができます。

Webライターは年齢制限もなく、在宅で始められるのが魅力です。記事内容によって報酬も異なり、資格を保有している人しか書けない記事などレベルの高い記事が書ければ報酬も高くなります。

最近は副業として始める方が多いですが、十分な収入を得られればフリーランスとして活躍することも可能な仕事です。

年をとっても仕事探しに有利な資格3選


年をとって仕事を探す場合、資格がなくてもできる仕事はあります。しかし、取得しておくと転職に有利な資格もあるのです。

  • マンション管理士
  • 簿記検定
  • ITパスポート試験

ここからは取得しておくと便利な資格を3つ紹介します。

マンション管理士

マンション管理士は国家資格の一種で、マンションの維持・管理に関するアドバイスをするコンサルタントです。年齢や学歴、実務経験など関係なく誰でも受験できます。マンション管理士になりたい方は必須の資格です。

マンション管理士の合格率は9%前後と難易度はかなり高めとなっています。しかし、1年間しっかりと勉強して、8割の得点を目指せば合格が狙える資格です。マンション管理士は生涯有効な資格であるため、定年後に独立したい方や年金だけでの生活が不安な中高年層に人気です。

簿記検定

簿記とは企業の経営活動を記録・計算・整理し、企業の経営成績と財政状態を明らかにする技能です。こうした簿記の業務におけるスキルを客観的に証明できる資格を簿記検定といいます。

事務職は簿記の資格を取得していなくても働けます。しかし、簿記を学ぶことにより企業の経理に必要な合計知識など基礎的な経営管理や分析力が身につくのです。就職・転職にも役に立つため、学生からシニア層まで幅広い年齢層から人気の資格となっています。

ITパスポート試験

ITパスポート試験は国家資格である「情報処理技術者試験」の一つです。ITパスポート試験に合格すれば、ITに関する基礎知識があることを証明できます。

ITパスポート試験を勉強するうちにITの基礎知識だけでなく、ビジネスに関する知識も身につくため、就職・転職に役立つ資格です。

ITパスポート試験はほかの国家資格と比べ比較的合格しやすくなっています。年齢・国籍問わず誰でも受験できるので、ITに興味のあるシニアも取得できる資格です。

仕事を探す際に注意すべき点


仕事に応募する際、これまでとは違って注意しなければならない点があります。

  • 正社員にこだわらない
  • 無理なく続けられる職場を探す
  • 好条件すぎる求人には注意する

ここからは特に注意すべき点を3つ紹介します。

正社員にこだわらない

仕事を探す際は正社員にこだわらないようにしましょう。

40代頃から正社員での転職や就職は難しく、なかなか採用されません。正社員ばかりにこだわってしまうと、就職先が限られてしまいます。

正社員ではなく、パート・アルバイト、派遣社員で探すと就職先を幅広く見つけられます。正社員に比べ安定した収入は得られませんが、時間の融通が利くなどライフスタイルに合わせた働き方が可能です。

無理なく続けられる職場を探す

仕事を探す際は、無理なく続けられる職場を探すようにしましょう。

シニア世代は若い頃と比べ体力が落ちているため、無理をすると体を壊してしまいます。長く続けるためにも体に負担の少ない仕事を選ぶようにしましょう。

また、なかなか仕事が決まらない焦りから、自宅から遠く離れた職場を選んでしまう場合もあります。自宅から距離があると通勤も困難になるため、なるべく自宅から通いやすい職場を選びましょう。

好条件すぎる求人には注意する

仕事を探す際、好条件すぎる求人には十分注意しましょう。

高時給や好条件で募集されている求人は、ブラックといわれる劣悪な労働環境である可能性が高いです。「ノルマ一切なし」「大量募集」などの言葉の裏には離職者が多く、よりたくさんの転職者を集めるための謳い文句である場合があります。

求人を見る際はすべてが真実だと過信せず、情報を鵜呑みにしないようにしましょう。面接で雇用条件をすり合わせ、少しでもズレを感じたら辞退も選択肢に入れるのが大切です。

年をとってもできる仕事の探し方


年をとってもできる仕事を探す場合は、これまでの探し方ではなくシニア向けの求人で探さなければなりません。

  • ハローワーク
  • シルバー人材センター
  • シニア向け求人サイト

ここからは年をとってもできる仕事の探し方を3つ紹介します。

ハローワーク

ハローワークは厚生労働省が運営する職業紹介機関です。年齢や職歴、性別問わず就職や転職に関する悩みを無料で相談できます。地域密着型で自宅近くの職場を紹介してもらいやすいのが魅力です。

場所によっては60歳以上を対象とした求人もあり、「生涯現役支援窓口」で就職に関するサポートも受けられます。求人の内容に合わせた履歴書の書き方や面接のアドバイスももらえるので、積極的に活用しましょう。

シルバー人材センター

シルバー人材センターは全国の市区町村に設置されている公益社団法人です。シルバー人材センターへの登録を行えば、草刈り作業や事務・販売などシニア層が活躍できる仕事を紹介してもらえます。

ハローワークとの違いは、都道府県の指定を受けた社団法人、公益法人が運営を行っている点です。登録も無料ではなく年会費がかかります。気になる方は市町村窓口へ相談、または入会説明会へ参加しましょう。

シニア向け求人サイト

シニア向け求人サイトはスマホやパソコンを使って利用できるサービスです。仕事や家事で忙しく、ハローワークに通えない方でも手軽に仕事を探せます。

給与や勤務地、業務内容などの条件を絞り込んで検索できるため、自分の希望する職種が見つかりやすいでしょう。シニア向け求人サイトの魅力は、定年や再雇用、雇用形態でも検索できる点です。50代・60代が働きやすい仕事を多く掲載しているため、ミスマッチも少なく安心して応募できます。

まとめ


年をとってもできる仕事は少ないと思われがちですが、実際は多くの求人募集があります。正社員での募集は少ない一方、パート・アルバイト、派遣社員など正社員以外の働き方も視野に入れると仕事選びの幅が広がります。

未経験でも働ける仕事もありますが、長く働くために自分に合った仕事か、自宅から職場までの距離は近いかなど調べてから応募しましょう。就職につながる資格も取得しておけば仕事選びの選択肢が増えます。

シニア専門求人「PR市場」では、全国の60歳以上を対象にした求人が掲載されています。

年をとってもできる仕事を見つけたい方はぜひ活用してください。


【Q&A

Q:夜勤の仕事が気になって応募するか悩んでいます。給与はよいのですが、シニア世代には難しいでしょうか。

A:シニア世代の方でも夜勤で働いている方はいらっしゃいますが、生活リズムが崩れる場合があるため慣れていない方にはおすすめできません。どうしても気になる場合は、少しずつシフトを夜遅くの時間にずらしていくなど体を慣れさせてみましょう。


Q:求人サイトで応募した仕事の面接に行きましたが、記載してあった仕事内容と少し違っていました。自宅からも通いやすく給与はよいので断るべきか迷っています。

A:実際に働き始めた場合、自分が希望していなかった仕事をやらされる場合があります。どんなに給与がよくても自分に合っていない仕事は長続きしません。採用の辞退をおすすめしますが、働き始めて数週間は研修期間なので、その間に見極めてみるのもよいでしょう。


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