定年後の再就職の履歴書の書き方の見本は?書くときのポイントを解説
公開:2024/11/30 更新:2024/11/30
「定年後に再就職するために履歴書を書きたいけど、どのように書けばよいのか分からない」と悩んでいる方は多いでしょう。定年後に再就職するために、どのように履歴書を書くのか理解しておく必要があります。
この記事では、定年後の再就職の履歴書の書き方の見本を紹介します。定年後に再就職を検討している方は、本記事を参考にしてください。
定年後に再就職する履歴書の書き方の見本
ここでは、定年後に再就職する履歴書の書き方の見本を紹介します。
履歴書 令和6年11月18日
氏名:〇〇 太郎 男
生年月日:1959年3月31日(満65歳) 男
住所:東京都〇〇市〇〇町××-××-×
(電話番号)05-××××-〇〇〇〇 (携帯電話番号)090-〇〇〇〇-××××
(メールアドレス)rirekisho@gmail.com
学歴・職歴
学歴
49年4月 〇〇高校入学
52年3月 〇〇高校卒業
52年4月 〇〇大学入学
56年3月 〇〇大学卒業
職歴
株式会社〇〇入社
以上
免許・資格
志望動機
趣味・特技
本人希望欄
上記の手順に沿って、企業目線で再就職のための履歴書を作成してください。
【参考】定年後に再就職する場合の履歴書の書き方のポイント
ここでは、定年後に再就職する場合の履歴書の書き方のポイントを以下の5つに分けて解説します。
- 学歴・職歴
- 志望動機
- 自己PR
- 資格
- 本人希望欄
事前にどのようなポイントに気をつけて履歴書を作成すればよいのかを把握しておけば、スムーズに用意しやすくなります。それぞれのポイントに気をつけつつ、履歴書を作成してください。
学歴・職歴
履歴書の学歴は、義務教育の中学校卒業からの記載が一般的です。ただ、異動や転職歴が多々ある場合は最終学歴のみ記載しましょう。
学校名や学部名、学科名などは省略せずに正式名を記入する必要があります。例えば、高校卒業の場合は「高等学校卒業」と記載しなければなりません。職歴は会社名と雇用形態、配属名まで記入する必要があります。
職歴が少ないと「できる仕事が少ないのではないか?」と思われるかもしれません。担当業務のなかで特に取り組んだ仕事を3つほど記入すると、できる業務が多いとアピールができます。企業からの指定がない場合は和歴もしくは西暦のどちらかに統一してください。
志望動機
志望動機では、「なぜこの会社で仕事がしたいのか」「どのようなキャリアがあるのか」「どのようにキャリアを活かして貢献できるのか」を記載する必要があります。また自分を採用して企業にどのようなメリットが与えられるのか、過去の実績を根拠に伝えるとよいでしょう。
実績がないと、本当に採用して企業に利益をもたらしてくれる人材なのかが伝わりません。志望動機は読みやすく丁寧に書く方が大切であるため、読みにくくないか何度も確認してください。
自己PR
自己PRでは、アピールポイントを的確に表すエピソードを記載しなければなりません。面接で「継続力」がアピールポイントだと発言しているのに、自己PRでは「忍耐力」に関するエピソードを記載していたら矛盾してしまいます。
また、自己PRは数字や固有名詞を加えた方が分かりやすいです。「以前働いていた職場で営業成績が一番よかった」と伝えるよりも「前年比150%の営業成績を獲得した」と伝えた方がイメージしやすいでしょう。
さらに自己PRでは成功談よりも失敗談の方が人物像が明確に分かります。目標を達成するまで努力し続けたプロセスを紹介すれば、入社後も会社のために尽くしてくれる人物だと把握できます。
資格
応募先の企業が求めるスキルに関係する資格を書きましょう。例えば、経理の仕事であれば簿記の資格が求められます。英語を話す場面が多い職種の場合は、英検やTOEICなどの資格を書いておくと、採用する判断がしやすいです。
もし、何の資格も保有していない場合は「特になし」と記載してください。空欄だと記入漏れと勘違いされる恐れがあるためです。資格を保有していなかったとしても自己PR次第で巻き返せます。
仕事に関係のない資格を書くと、ミスマッチだと判断されて採用されにくくなるかもしれません。応募先企業の職種に関係する場合のみ、取得予定の資格があれば記載しておきましょう。
本人希望欄
本人希望欄では、選考を進めていくにつれて企業へ伝えておきたい情報を必ず記載してください。ただ、本人希望欄に記載した情報は絶対条件として捉えられる可能性が高いので、どうしても外せない条件のみを伝えられる場所だと把握しておきましょう。
もし、本人希望欄に書きたい内容がなければ「貴社の規定に従います」と書いてください。選考が進んでいくと、企業の人事担当者と待遇や勤務条件に関して交渉できる機会があるためです。
複数の職種で募集されていて希望職種がある場合は、本人希望欄に書いてください。一方で給料や待遇などの希望は、本人希望欄に書くべきではありません。わがままな印象を与えてしまう恐れがあります。
【大切】定年後に再就職する際の履歴書を書くポイント
定年後に再就職する際の履歴書を書くポイントとして、以下の3つを紹介します。
- 「指定されたもの」もしくは「書きやすいフォーマット」を選択する
- 志望動機と自己PRに一貫性を持たせる
- 直近の3〜5年間のスキルアップの実情を伝える
履歴書を書く際にはさまざまなポイントに気をつけなければなりません。それぞれのポイントに気をつけつつ履歴書を作成してください。
「指定されたもの」もしくは「書きやすいフォーマット」を選択する
履歴書を作成する際は企業から指定されたもの、もしくは書きやすいフォーマットを選択しましょう。販売されている履歴書によって、フォーマットが大きく異なります。例えば、厚生労働省が推奨している履歴書は、志望動機や特技の欄が大きいのが特徴です。
志望動機や特技の欄が大きいと、自分の能力をさらにアピールしやすくなります。ただ、転職経験が多い場合は学歴・転職欄が大きい履歴書を選ぶとよいでしょう。職務経験をより詳細に記載すれば、どれだけ今まで働いてきたのかがアピールできます。
ほかにも、志望動機の欄が大きいテンプレートから資格欄が大きいテンプレートまで種類はさまざまです。自分が何を企業に伝えたいのかを振り返ったうえで、作成する履歴書を選びましょう。
志望動機と自己PRに一貫性を持たせる
履歴書を書く際は、志望動機と自己PRに一貫性を持たせてください。志望動機と自己PRに一貫性を持たせれば、自分が何を伝えたいのかが企業に伝わりやすくなるためです。志望動機の文字数の目安は200〜300文字、自己PRは400文字までにしましょう。
自分のスキルとキャリアを活用して転職先で実現できる仕事や貢献できる内容、入社後の将来像などを書くと、採用の判断がしやすくなります。例えば、継続力をアピールしたいのであれば、志望動機と自己PRでは継続力のアピールにつながるエピソードを記載しましょう。
志望動機と自己PRに一貫性がないと、何を伝えたいのかが明確になりません。志望動機と自己PRが一貫性のある内容にする工夫をしましょう。
直近の3〜5年間のスキルアップの実情を伝える
過去のさまざまなスキルやキャリアを伝えたい気持ちがある方は多いです。しかし、企業があてにするスキルとキャリアは直近の3〜5年間のものが多くなります。例えば「30年前に営業成績が1位だった」とアピールしたとしても、現在も営業能力が優れているとは限らないでしょう。
事業では日々状況が変化しているため、昔の方法で企業に利益をもたらせるわけではありません。そのため、直近の3〜5年間でどのような仕事をして何に取り組んでどのような成果を得たのかを棚卸してみましょう。
3〜5年間の間に何に取り組んだのかを棚卸すれば、企業に現在のスキルの実情を伝えやすくなります。
定年後に再就職する場合の履歴書の記載項目
ここからは、定年後に再就職する場合に記載が必要な履歴書の項目を紹介します。
- 日付
- 生年月日
- 現住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 学歴
- 職歴
- 資格
- 志望動機
- 自己PR
- 特技
- 本人希望欄
履歴書は、応募書類として一般的に使用される書類です。最近は面接を受ける前に書類選考を設けている企業が多く、書類選考に通過できなければ不採用になってしまいます。採用担当者が「会いたい」と思う内容の履歴書を作成しなければなりません。
定年後に再就職の面接を受ける前にやっておくべき作業
定年後に再就職をする際に、何に気をつければよいのか分からない方が多いでしょう。再就職の面接を受ける前に、以下の2つの作業をやっておいた方がよいです。
- 募集企業の調査をする
- 過去の職歴とは違う業界へ応募する
上記の作業をしておけば、自分に合った企業が見つかりやすくなります。それぞれの作業を実施し、定年後に再就職できるよう工夫をしてください。
募集企業の調査をする
募集企業の調査をしたうえで、履歴書を作成しましょう。企業によって求める人物像は異なっており、求める人物像に沿って志望動機や自己PRを作成した方が選考によい影響を与えやすいからです。
とはいえ、募集企業の調査を細かくするのは時間がかかりすぎてしまいます。「経営理念と行動指針」「社員のインタビュー記事」「中心事業と新規事業」「会社沿革と会社情報」を確認したうえで、履歴書を作成してください。
過去の職歴とは違う業界へ応募する
今まで働いた業種のみだと選考を受けられる企業が狭まるため、過去の職歴とは異なる業種への応募を検討してください。ただ、異業種への転職は「なぜ応募しようと思ったのか」「どのような思いで面接を受けているのか」「応募して活躍できる根拠は何か」などを示さなければなりません。
近年は少子高齢化が進んでいるため、異業種への転職は珍しくありません。異業種といっても、さまざまな業界があります。自己分析をして自分が興味のある業界や企業を探しましょう。
まとめ
定年後に再就職の面接を受ける場合の履歴書は、志望動機と自己PRに一貫性を持たせられるように心がけましょう。また、直近3〜5年の間にどのようなスキルを得たのかを伝えると、採用面接に大きな影響を与えやすいです。
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【Q&A】
Q1.履歴書は手書きと電子ではどっちがよい?
A1.履歴書は手書きよりも、電子が一般的です。履歴書を持参する場合は、印刷した履歴書を持っていきましょう。
Q2.定年退職後にブランクがあっても問題ないか?
Q2.ブランクが3ヶ月以内の場合は問題ありません。ただ、ブランクが1年以上ある場合は「なぜ1年以上働いていないのか」を説明できる材料がないと、不採用になりやすいです。