足が悪いシニアにおすすめできるバイトの職種や業務内容について解説

公開:2024/10/26 更新:2024/10/26
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年齢を重ねていくと足や腰が痛くなって、長時間の立ち作業ができなくなるケースは多いのではないでしょうか。


足や腰の痛みが原因で仕事をやめたものの、次の転職先が決まらないといった場合があります。この記事では、シニア世代で足が悪い人でもできるアルバイトについて解説しています。

シニア世代が抱える体の悩み


加齢にともなって起こる体の変化は多くあり、痛みや病気も起こりやすくなります。シニア世代では、困る体の変化として足が悪くなるものがあります。


足が悪くなる変化として考えられるのは、関節炎や筋肉の柔軟性低下・血管の硬化・爪や骨の変形・関節リウマチなどです。足が悪くなると、歩く動作がうまくできず、疲れやすくなったり、移動距離が短くなったりします。


高齢者の体に起こる変化によって足の状態にかかわる病気があり、主に以下の病気が挙げられます。

  • サルコペニア
  • フレイル
  • 関節炎
  • 脊柱管狭窄症
  • 足底腱膜炎
  • リウマチ
  • 骨折

それぞれの病気について紹介します。


サルコペニア

サルコペニアは筋肉の変化で、加齢にともなって全身の筋肉量が減り、力が出にくくなったことで少しの動きでも疲れやすくなる状態です。高齢者に多く見られ、ふらつきや躓きが多くなり転倒しやすくなります。


改善方法として、定期的な運動やストレッチが挙げられ、筋肉量を増やすか一定に保つように取り組むのが推奨されます。


フレイル

フレイルとは筋肉や精神状況の変化で、身体機能の低下、精神状態の悪化、活動量の低下など生活する能力が低下した状態です。筋肉の低下から活動意欲の低下へ連鎖し、そのまま身体機能が低下し続ける状態を引きおこす可能性があります。


改善方法としては、定期的に運動やストレッチによる身体機能の低下予防が挙げられます。


関節炎

関節炎は、体の曲がる部分である関節で炎症が起きている状態で加齢にともなう発症が多いです。原因としては、関節軟骨がすり減り、緩衝作用が弱くなり、関節への負担増大が挙げられます。


特に、膝や足など体重が加わる関節では炎症が発症しやすいです。


脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは、脊柱と呼ばれる背骨の中にある通り道が狭くなる病気です。


重要な神経である脊髄が通っている脊柱管が、加齢や構造的な変化によって、圧迫されることで神経の血流量が減り、炎症が起きると症状が出ます。症状として挙げられるのが、脱力感・倦怠感・疲労感・しびれ・疼痛などです。


足底腱膜炎

足底腱膜炎(そくていけんまくえん)は、足の裏にある足底腱膜といわれる部分に起こる炎症です。主に土踏まずといわれる足の反り返った部分で起きやすいです。


加齢にともなって、足全体の筋肉量が減ると、一番の加重部位である足の負担が増加します。筋肉のクッションが減ると足底腱膜にかかる負担が増え、結果として炎症を発症します。


リウマチ

リウマチは、関節部分に起きる膠原病(こうげんびょう)です。膠原病とは、自分の免疫が自分の関節を攻撃する状態で、女性に多いです。


加齢にともなうリウマチは、自分の回復能力や免疫能力の低下によってリウマチの進行や損傷が進む場合があります。足の指が変形したり、はれたりして足に痛みを感じます。


骨折

加齢にともなう骨折は、骨組織がもろくなるのが一番の原因です。骨折は転倒などの直接的な原因と、躓きやせき込みなどの間接的な力でも発症します。


加齢による骨折は、軽微な力で骨折しやすくなり、少しの力でもひびが入ると疼痛による運動制限が現れます。


働きたいシニア世代の割合



働きたいと思うシニア世代の割合は多く、2021年の60~69歳就業率は50%を超えています。70歳以上でも年々上昇傾向になり、18.1%の就業率です。これは、働きたい意欲のあるシニア世代が増加した結果です。


アルバイトから転職、再就職までさまざまな形の業務があり、自身の需要にあった働き方で今も多くのシニア世代が働いています。しかし、これは就職しているシニア世代の割合であり、働きたくても職についていないシニア世代がいるのも事実です。

50歳以上になると転職の難易度は上がり、成功させるためには長年のキャリアや経験、特技をアピールして会社へ売り込むことが重要です。

足が悪くてもできるシニア世代のアルバイト


足が悪いとできなくなるのが移動や長時間の立ち仕事などです。そのため、足が悪くてもできるシニア世代のアルバイトとして、座ってできる仕事や、体への負担が少ない仕事を選ぶようにしましょう。

具体的には、次のような業務が挙げられます。
  • コールセンター
  • 事務職
  • 工場の機械作業
  • エンジニア
  • デザイナ―
このほかに、在宅ワークなど自宅でできる作業も候補に挙げられます。また、シニア世代に、注目してもらいたいのは求人数です。需要が見込まれている募集年齢が高い求人には積極的に応募しましょう。

上記の業務について、想像しやすいように内容を簡単にご紹介します。

コールセンター

コールセンターは、通販や問い合わせに対して電話応対やアナウンスなど受付対応をする業務です。電話対応を行いながら、顧客の問い合わせ対応、意見や商品サービスの受付、苦情対応、営業電話などの業務も兼任します。

電話でのやり取りで、言葉遣いや社会マナー、コミュニケーション能力が求められる仕事なので、ある程度のスキルが必要です。業務自体は座りながらできるので、足が悪い方でもできる業務です。

事務職

事務職は、会社の経理や受付対応、接客応対、総務などオフィスワークを基本とした業務です。事務職は業務内容の種類が多く、一般事務から営業事務、経理事務など多くの職種があります。

基本は、データ入力や書類の作成、来客応対などを行い会社のサポートをします。業務内容が体への負担が少ないため、シニア世代から転職やアルバイト先として需要が高い職種です。

エンジニア

現在でのエンジニアと呼ばれる職種は、プログラマーやシステム管理者もしくは運営する技術者です。

インターネットサービスやATMなど、システム管理や運用などを行っており、業務内容は数多くあります。

業務内容によっては、在宅ワークもできるので移動をせずに業務を行えます。ただし、専門知識や技術は必須になりますので、自身のキャリアにあわせて応募しましょう。

工場の機械作業

工場の機械作業は、担当部署にてライン作業や検品、梱包などの作業です。シニア世代の求人が出る機械作業は、比較的体への負担が少なく、作業内容も簡単なものが多いです。

同じ作業を繰り返す業務が多く、移動範囲も同部署内に留まる場合が多いのであまり移動せずに作業ができます。ひたすら作業に没頭できる方に向いた職種です。

ただし、体への負担が少ない部署ばかりではないので、応募する際や面接の際に確認して進めましょう。

デザイナー

デザイナーは、主にデザインを制作する業務です。デザイナーと聞くと衣類などのファッション関係の業務と想像しがちですが、自動車機器のデザインやwebデザインなど、業務は多岐にわたります。

デザイナー業務の利点は、会社に所属しない選択ができる点です。顧客要望に対して適切に対応できれば、個人の企業も可能です。

基本がPCの作業ですので、在宅ワークもしやすく足に負担をかけずに業務に取り組めます。専門的な知識や経験が必要なので、自身のキャリアにあわせて応募を検討してください。

アルバイトに採用されやすくなるスキルや資格


50代以上の転職に関して、難易度は上がりますが不可能ではありません。会社側が求めるスキルや資格を保有していると、その分だけほかの応募者より採用率が上がります。

会社がシニア世代に求める能力として、ビジネスマナー・コミュニケーション能力・経験を活かしたリーダーシップなどが挙げられます。これらの能力は、問題への迅速な対応や社員育成に大きくつながるため、会社としては重要な人材といえるでしょう。

事務職やエンジニアなど、PC作業は必須です。そのため、PC作業のスキルやオフィスソフトにかかわる資格を保有していると採用率が上がります。

日商簿記の保有は、事務職に対して一定の知識がある証明となるので、重要な資格であり採用率を上げるので保有しておいて損はしません。

足が悪いシニア世代が、職場で確認すること


足が悪いシニア世代は、応募や面接の際に確認したほうがよい点があります。


足が悪いシニア世代が応募や面接の際に確認すべき点

  • 通勤や業務で足に負担がかからないかどうか
  • 通勤で電車を利用するか
  • 勤務時間がある程度自由に変更可能かどうか
  • 自宅から職場が近いか
  • バリアフリーに対応しているのか

ほかにも職場内で、足が悪い方に向けて周囲の人間が理解を示しているかも重要です。業務を行ううえで、理解がある職場だと精神的な負担は大きく軽減できます。

足が悪いシニア世代が避けたほうがよいこと


足が悪いシニア世代が避けたほうがよいことは、仕事で多く足を動かす動作です。営業職を始め、遠方へ直接移動して作業する業種は、足が悪いと大きな負担になります。

立ち作業が多い業種も避けたほうがよいでしょう。足が悪い方にとって、立ち作業は非常に負担が大きいです。シニア世代では、ふらつきや躓き、足のもつれの原因になり、転倒による骨折リスクも高まります。

正座など、足を組んで座って作業する業種や、足で機器を操作する必要がある業種も同じく避けたほうがよいです。職場の人間関係では、足が悪いことに対して理解を得られない職場も、大きなストレスとなるため避けるべきです。

シニア世代がアルバイトを探す方法


足が悪いシニア世代がアルバイトを探す方法として、インターネットサイト・ハローワーク・地域障害者職業センターなどがあります。そのなかでも、求人数の多さや有益な情報が得られるインターネットサービスを利用すると効率的です。


転職に向けた情報収集や企業情報などを比較すると、求人数や会社情報はインターネットサイトのほうがハローワークなどよりも掲載数が多いです。


PR市場では、在宅ワークやコールセンターなど、シニア専門の求人ページが設けられていてインターネットになれていないシニア世代の方でも、わかりやすく利用できます。


PR市場では、転職を有利に進めるための情報なども掲載されているので、情報収集を目的としたシニア世代も利用ができます。


まとめ


足が悪いシニア世代でも、転職やアルバイトを行えます。簡単ではありませんが、自身のキャリアを把握したうえで、会社の求人に対して売り込んで採用率を上げましょう。

応募や面接の際には、足が悪いことに理解があるか、バリアフリー対応かなど業務を続けていけるかしっかりと確認するのも重要です。

求人を見つけられるか心配な方は、PR市場をはじめとしたインターネットの求人サイトを利用するのが効果的です。転職を有利に進める方法などもPR市場では掲載しているので、まずは情報収集するところから始めてみましょう。


【Q&A】
Q.足が悪いシニア世代でも、働くことはできますか?
A.はい、できます。あまり体を動かさなくても働ける仕事はあります。興味がある方は、シニア世代の求人サイトを活用して探してみましょう。

Q.足が悪いシニア世代の方が転職する際に気をつけることはありますか?
A.まずは応募先が理解のある職場かどうかを見定めましょう。長い移動距離や立ち仕事、歩行が多い職場の確認も必要です。現在ではバリアフリー対応の会社もあるので、そういった面も面接などで確認してもよいでしょう。

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